■鈴木 大介（ギタリスト）

​

2020年11月29日（日）　浜松市のホテルにて

試奏ギター： No.80松、No.80米杉

​

江崎ギターを久しぶりに試奏しましたが、音が進化していることを感じました。

​

No.80の松の新作をしばらく弾きましたが、弾きやすく素晴らしいギターです。完成して間もないとのことですが低音から高音まで全ポジションの音が澄んでムラなく出ます。音の立ち上がりが良い。曲の調性に関わらず均一に鳴るので音楽的な音がします。音に芯があって一音一音クリアで分離が良く歌わせやすく、高音は太くて丸い音で、低音は伸びやかでサスティーンが長く高音とのバランスが良い。

​

No.80の米杉は初めて試奏しました。米杉の音も江崎ギターに共通したクリアさや透明感を持っています。松と異なり甘い音色で杉なのに芯があって音が豊です。世の中の一般的な杉でなく松に近いような杉の音がしています。

​

両方とも素晴らしいギターで、コンサートで使用できるギターです。

 

（記：鈴木大介）