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7弦ギター

 No.80 7弦ギター 2019年製

 

東京在住のお客様からのオーダーで江崎ギターNo.80の7弦ギターの特別品が2019年4月に完成しました。ヤマハ時代に10弦ギターは製作したことがありますが、7弦ギターは初めての製作でした。


7弦のクラシックのギターは約100年以上の歴史があり、ロシアの民族音楽やブラジルのショーロやサンバ音楽で使用されてきました。ブラジルでは1970年ころからショーロが取り上げられるようになり7弦ギターもポピュラーになってきました。


お客様は演奏レベルのかなり高いギター愛好者で、ブラジルのYamandu Costa が 7弦ギターで演奏するSokolov Polkaを原曲で演奏したいとのことで7弦ギターを注文されました。

 

打合せの結果、弦幅は6弦サイズで問題ないとのことで同じ弦幅で7弦を追加しました。7弦は10弦ギターの第9弦を使用し、B(61.8Hz)にセットしました。ヘッド形状はお客様のご希望で江崎ギターの形状を維持したいとのことで、3連糸巻でなく単体糸巻を採用し低音側を4弦、高音側を3弦とし、可能な範囲で糸巻の間隔を詰め、彫刻を施しました。

組立構造:スペイン式一体構造 7弦ギター

弦長:650mm

指板幅:(ナット部) 60.5mm

 (12フレット部)71.5mm
表板:米杉単板
裏板・側板:マダガスカルローズ単板
塗装:全面セラックニス
弦:サバレス・クリエーションプレミアム+ハナバッハH-9


低音側へ音域が広がり、7弦で弾く部分をオクターブ上げて演奏していたが、原曲通り音域を広げて演奏を楽しんでおられます。

7弦ギター本体S.jpg
7弦ギター・ヘッドS.jpg
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