台湾旅行
2023年9月25日(月)~29日(金)
2023年9月25日から29日にヤマハ在職時代のギター関係者3名と夫人2名の6名で台湾の高雄市と台北市を訪問しました。主目的は26日に開催されたヤマハのギター工場「高雄山葉」に在籍した台湾人との懇親会への参加でした。私は約30年ぶりの台湾訪問でした。
高雄山葉は1970年に台湾の高雄市の楠梓加工区にギター工場として設立され、当時浜松で普及品のギター生産を行っていましたが順次生
産を高雄山葉に移管されました。毎年年間約30万本のギターを生産し、全世界に輸出しました。台湾での役割を終え、ギター生産を中国とインドネシアに生産移管をして2007年に役割を完了して高雄山葉は閉鎖されました。
同伴した3名はギター設計の在籍者で高雄山葉に数年間夫人と共に駐在した経験があります。私は駐在の経験はありませんがギター設計者として新商品の開発や品質管理、生産の効率化などで度々出張して現地の方々と親交を深めていました。またギター製作者として高雄山葉で高級ギターの生産を検討することで1ヶ月間現地人2名に製作指導をしたこともあります。
日本側の訪問者も少人数なので台湾側も参加者を絞っていただき11名が集まり、合計17名の懇親会となりました。現地の人しか行かない郊外の海鮮料理店で2テーブルを囲んで昼食で台湾料理を楽しみました。私にとっても仕事で関係の深かった人たちで一人一人と当時の思い出や現在の状況を話し合い楽しい時間を過ごしました。出張時に乾杯の習慣で紹興酒の苦い経験もありましたので酒の量を心配していましたが、お互い年齢を重ね心配も無駄に終わりました。
高雄山葉在籍時のキャリアを活かして、中国のドイツ系ギター工場で副社長とし活躍している人やギター弦を生産販売している人、演奏でギター音楽を楽しんでいる人など今もギターと関りを持っている人もいて嬉しい限りでした。私も自己紹介で製作中の写真や江崎ギターのチラシを見せながら現在も一人でギター製作を行っていることを報告しました。皆さんから一人で現在も現役でギターに携わっていることに拍手をいただきました。
終了後に13名で高雄山葉に関係のある場所を含めて市内観光を行いました。高雄市も地下鉄や路面電車が走り、高層ビルも増えて大きく変貌していました。
今回の台湾訪問で台湾のギター関係者と親交を深めましたが、次回また会えるかどうかは不明で感慨深いものを感じました。