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■猪居 謙(ギタリスト)
2022年4月9日(日)浜松市のホテル・会議室にて
試奏ギター: No.80松
今回数年振りに江崎さんのギターを試奏させて頂きました。
試奏したのはNo.80ドイツ松。まず印象的だったのは、芯がしっかりとしていて、重厚な伸びのある低音です。この時に弾いたのはH.ヴィラ=ロボスのプレリュードNo.1でしたが、低音のメロディーラインの表現も豊かで、高音弦の和音もバランス良く寄り添うように鳴ってくれ、そのコントロール性の良さが素晴らしい楽器でした。
続けて、A.バリオスの大聖堂も弾いてみましたが、そこではまた違う表情を見せてくれました。第1楽章を弾き始めた時、高音の立ち上がりの良さ、サスティーンの長さに気付き、第2楽章の和音の柔らかい表現にもしっかりと答えてくれる。第3楽章では、高速の中でも鋭い反応かつ、全ての音が鮮明に聞こえ、楽しみながら最後まで弾ききってしまいました。
様々なタッチにも敏感に反応してくれ、幅広い音楽表現にも対応してくれる素晴らしいギターでした。ありがとうございました!
(記:猪居謙)
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