試奏評価記・アーカイブ Vol. 3 2017年~2019年
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■上野 芽実 (ギタリスト) 2019年9月1日(日) 試奏ギター: No.80松、No.80米杉
今回江崎ギターを初めて試奏させていただきました。ドイツ松は明るく澄んだ美しさを感じ、木質な音質が非常に演奏の心地よさに繋がっています。全体のバランスは、低音部にしっかりとした支えを感じます。米杉は、杉独特の柔らかで暖かみのある音質で、音量も十分にあり、音の持続も長く、また和音のバランス、各声部の分離も非常によい、全てがうまく調和した楽器だと思います。二本の共通点は、どの曲を弾いても反応が非常によく、奏者の音楽的アイディアに答えてくれる信頼できる楽器だと思いました。
![20190615MatsuoS1.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2ccc72_cfd1a6169a37435a9192e2d3746444e3~mv2.jpg/v1/fill/w_153,h_115,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/20190615MatsuoS1_JPG.jpg)
■松尾 俊介(ギタリスト) 2019年6月15日(土) 試奏ギター: No.80松、No.80米杉
松は開放弦も硬さがなく丸みを帯びた音色で、音が自然に遠くへ飛んでいく印象です。音階で音色・音量の凹凸が少なく、柔軟性に富んだ音の立上がりで弾き手のタッチに非常に敏感に反応してくれます。特筆は中音域の音程が音楽的なため、様々な作品の色彩を自然に出せるところです。奏者に寄り添ってくれる優しい部分と、奏者のタッチを色濃く反映する気の抜けない部分、両方を併せ持ったとても魅力的なギターでした。米杉は特有の弾力性のあるタッチで直感的な音量コントロールができ、非常に弾きやすいギターです。
![20190604Ishii2.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2ccc72_9d2e1fdcf7f040c9b008bff0b24532ba~mv2.jpg/v1/fill/w_153,h_115,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/20190604Ishii2_JPG.jpg)
■石井 奏碧(フラメンコギタリスト) 2019年6月4日 試奏ギター: No.35FB、No.80FB
No.35FBは、音の立ち上がりは白にしてはややゆったりですが、ボリュームがありパワフルです。右手の強いタッチも受け止めてくれるので、踊り伴奏に適していると思います。No.80FBは、 35FBに対して繊細な印象です。左手は弦が柔らかく押さえやすいのに、右手には適度な張りがありとても弾きやすいです。伴奏用でも問題ありませんが、特にギターソロに向いていると思います。2本の共通点は、音程が素晴らしく、とても明瞭な響きをしています。共に低音のサスティーンが長く力強いので、スペインのギターを弾いているようです。
![20190427Okamoto2.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2ccc72_fef5896547e14504bed4abc1c80391a9~mv2.jpg/v1/fill/w_153,h_115,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/20190427Okamoto2_JPG.jpg)
■岡本 拓也 (ギタリスト) 2019年4月27日(土) 試奏ギター: No.80松、No.80米杉
調弦から楽器の反応が良く、全体のバランスが良く特に中高音域が気持ちの良いサスティーンと共に響いてくれます。低音は太くしっかりしていて、高音の響きを支えてくれています。その音はみずみずしく上品でした。米杉は特に音量で松との違いを感じました。音量の増幅に加え各声部の明瞭さも持ち合わせています。より大きなホールにてそのスケールの大きさが一層発揮されることでしょう。両方の共通点は低音から高音までのバランスが非常によく、歌いやすいこと。両手に余計な力を入れる必要がないため、その分音楽を自由に表現する余裕が生まれます。ステージ上でも様々な要求に敏感に応えてくれてとても気持ちが良かったです。
![20190223Y.OhagiA.jpg](https://static.wixstatic.com/media/2ccc72_8f83ac55163c4acb9964f4b6cdf8e9fe~mv2.jpg/v1/fill/w_153,h_115,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/20190223Y_OhagiA.jpg)
■大萩 康司(ギタリスト) 2019年2月23(土) 試奏ギター: No.80松、No.80米杉
江崎ギターの特徴である音色の明るさや低音から高音まで全音域のバランスが良さ、右手や左手の弾きやすさと同時に音楽をつくる弾きやすさは継続されています。松は低音の鳴り方や音色も好きな音です。高音も反応が良く、ハイポジも音色が変わらずに良く出ている。すぐにでもコンサートで使えるギターです。米杉は艶のある音色で、低音から高音までのバランスが良く弾きやすい。一般的な米杉の音でなく、松を弾いている人でも米杉の音の違和感があまりないと思います。合わせ物にも負けないパワーがあり、将来楽しみなギターです。
![20181215Masusa.jpg](https://static.wixstatic.com/media/2ccc72_215c832358ac48df90a0331936aa6e5f~mv2.jpg/v1/fill/w_153,h_115,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/20181215Masusa.jpg)
■益田 展行(ギタリスト) 2018年12月150日(土) 試奏ギター No.80松
何度か試奏しましたが、毎回共通して、木のぬくもりのある優しい上品な音色を持ち、どことなくスペイン的な雰囲気のある楽器だと感じます。今回の楽器は低音が引き締まり重厚な響きが第一印象として残りました。低音の支えの上に中音、高音がよく鳴り、和音が気持ち良くきれいに響いてくれます。単音もどのポジションでもバランスよく良く鳴り、やふくよかさがあり芯の部分はしっかりと引き締まっており表情も豊かなので、いろんな曲想に対応し多彩な表現ができるのではないかと思います。中音域の音の伸びも印象に残りました。
![20181020Arai1.jpg](https://static.wixstatic.com/media/2ccc72_30f612f722174f9c94a453bada5ea845~mv2.jpg/v1/fill/w_153,h_115,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/20181020Arai1.jpg)
■新井 伴典(ギタリスト) 2018年10月20(土) 試奏ギター: No.80松、No.80米杉
松は、明るい音色で特に高音の抜けが良い感じを受けました。ウルフトーンが少なく、バランスが取れています。材料の反応も良く、試奏している間にも楽器全体が鳴ってきました。私の場合、松材ではルネサンス、バロック、古典派時代の音楽や、ドイツを含む東ヨーロッパの音楽で使用したい楽器です。米杉は弦のテンションが若干柔らかく、ビブラートがかかりやすいので歌い易かったです。私の場合、杉材では特にスペイン音楽や南米音楽等の明るく歌う音楽に使用したい楽器です。両方に共通することは、高音、中低音共にバランスが良く、明るい元気な音がするギターで、弾きやすいです。
![20180930Miyashita1.jpg](https://static.wixstatic.com/media/2ccc72_7663d375f1c04cbbb9ed2910af1a7db4~mv2.jpg/v1/fill/w_153,h_115,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/20180930Miyashita1.jpg)
■宮下 祥子(ギタリスト) 2018年9月30(日) 試奏ギター: No.80松、No.80米杉
No.80松は高音の抜けがよくなって、以前拝見した時より、よく響くようになりました。スペインの楽器のようにカラっと乾いた音になりました。すっきりとした透明感のある音色でこれまで以上に江崎ギターとして特徴ある音になりました。 高音が響くようになったことで6本の弦の響きのバランスもさらに良くなりました。手の感触としては、左右共に柔らかく弾きやすく感じました。米杉は弦長の短さを感じなくて、杉の良さが出ています。高音の印象は松と同様で、音の抜けがよくすっきりと響くようになりました。江崎ギターは進化しました。
![20180805Galaganov2.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2ccc72_bc00285c39d043f4a840c89ff652c552~mv2.jpg/v1/fill/w_153,h_115,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/20180805Galaganov2_JPG.jpg)
■アレクサンドル・ガラガノフ(ギタリスト)2018年8月5(日)試奏ギター: No.80松、No.80米杉
松は、前回同様ギター全体の音色や音量のバランスの良さが弾き手に安心感を与え、音楽に集中することができギターと弾き手の間に大きな信頼感が生まれます。気持ちのよいギターで、弾くのを止めたくなくなります。また一音一音芯があるのに、和音を弾くとすべての音が絶妙に合わさり、気持ちよく溶け合っている印象です。米杉は木の良さを保ちつつ、明るくエネルギッシュな音を出すことができます。音の立ち上がりも早く、弾き手がエネルギーを与えれば与えるほど、それに答えてくれます。一音ずつクリアーな音が出ている良さは、和音を弾いたときも失われることなく、クリアーな和音を引き出すことができます。
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■池田 慎司(ギタリスト) 2018年6月16日(土) 試奏ギター: No.80松
江崎ギターを初めて試奏しました。第一印象はテンションが柔らかく、レスポンスの速さ、ビブラートのかけやすさ、低音の厚みや音の伸びが心地よく、弾きごたえのあるギターだと感じました。音色は明るく艶があり、細い音も魅力的で、ジャンルを選ばず弾けるギターとも思います。高音の明るい艶と伸び、低音は主張しすぎなく存在感のあり、分離の良い音は全体のバランスとしてもとても良いと感じます。右手も左手も楽で弾きやすい。普段強めのギターを弾くことが多いので、私にとってはとても新鮮な体験でした。このようなギターも一本欲しいものです。
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■徳永 真一郎(ギタリスト) 2018年4月22日(日) 試奏ギター: No.80松
今回初めて江崎さんのギターを試奏させて頂きました。第一印象は上品でバランスのいいギターでした。低音から高音まで気持ちよく鳴らすことができ、スッキリとした音色です。また、和音を弾いたときの音の分離・まとまりが心地よく響きます。高音はアタックからの反応・伸びが良く、低音はしっかりとした印象です。弾き心地も左手・右手共にすんなり馴染むような感覚です。音楽をする上で必要な音や響きを作り上げ、奏者にとって音楽に集中しやすい楽器です。演奏会で演奏して、とても上品で澄んでいてスペイン的な響きがするので、ギターで演奏される多くの曲に適していると思いました。
![20180415TanibeS.jpg](https://static.wixstatic.com/media/2ccc72_d93f819b4e9f4e2c96c172fc799f78d7~mv2.jpg/v1/fill/w_153,h_115,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/20180415TanibeS.jpg)
■谷辺 昌央(ギタリスト) 2018年4月15日(日) 試奏ギター: No.80松、No.80米杉
6年ぶりの試奏です。2本ともピッチが精確で指板の曲面やネックの形状が手に優しく弾きやすいですね。またすべてのポジションでバランスよく望む音を作れるので、その分音楽に専念できます。和音のバランス、各声部の分離と溶け合い、各音のサスティーンの均等性などがとても高いレベルで実現されていると思います。
基本的にスペイン的で明るくおおらかかつ気品のある音ですが、スペイン音楽以外にもさまざまな音楽的イメージに答えてくれる楽器ですね。
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■猪居 亜美(ギタリスト) 2017年12月16(土) 試奏ギター: No.80松、No.80米杉
演奏した第一印象は、どちらも美しい音色で、とても歌いやすい楽器だな。」と思いました。松は透明感のある音色で、全体的にパワー感があり歌わせやすいギターです。米杉は音の伸びがよく、音色の変化もつけ安いので気持ちよく演奏できます。低音から高音までパワー感があってバランスが良く、音色の変化が付けやすく、メロディーが歌わせやすいので楽に演奏できます。松のパワー感に対して米杉の表現の豊かさを感じました。2本とも大変弾きやすく左手が楽に抑えられます。どちらも違った個性を持っていますが、共通して表現がしやすく、技術的にも手に負担がかからないので、是非とも今後ステージで使ってみたいなぁと思う楽器です。
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■柴田 杏里(ギタリスト) 2017年10月7(土) 試奏ギター: No.80松
江崎ギターとは40年以上の長い付き合いで、相変わらず品格のある落ち着いた音で節度があり江崎ギターの個性がよく表現されていて、以前より全体が明るい音色になっています。スペイン時代からのバランスの良さは江崎ギターの特長で、相変わらずで申し分ない状態です。強く弾いても指に負けないし、ハイポジションでも弾きやすく音がつぶれない。弱く弾いても反応がたいへん素晴らしい。演奏の操作がし易いので音楽的に弾きやすく、演奏者のイメージを素直に表現できる。弾けば弾くほど愛着が湧いてきて、一流としての条件を備えている名器の域に達していると言うのが正直な感想です。
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■宮下 祥子(ギタリスト) 2017年8月19(土) 試奏ギター: No.80松
久しぶりに試奏しましたが、音色が柔らかくなりバランスが更に良くなった感じがします。全体のバランスがよく楽に演奏ができます。低音弦も良く鳴っていて高音弦とのバランスが良く、1弦のハイポジもよく出ていて各部のハーモニクスもきれいです。和音の響きも美しく、音を出そうと頑張らなくても楽器が歌ってくれるので弾くのが楽です。欠点の少ない素晴らしいギターです。
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■熊谷 俊之(ギタリスト) 2017年6月3(土) 試奏ギター: No.80松、No.80杉
私は松と杉の中間の音が好きですが、松は柔らかく音が交差していて杉っぽい松の音色です。低音はスペイン的な響き方をしています。3弦の抜けが良く、低音から高音までのバランスがとても良く音楽を創りやすいギターです。杉は中音から高音のサスティーンがよく伸び、減衰の仕方が素晴らしい。綺麗な音色で高音の抜けが良くよく前に出ています。 コンサートのアンコールで使用し、バランスがよくホールに響きわたり綺麗に鳴っていました。2本の共通点は振動の仕方がスペイン的な気持ちよい響きをしていて、音に深みがあります。音の減衰がスムーズできれいで各弦の交じり方が心地よいギターです。
![20170526ガルガノフ.JPG](https://static.wixstatic.com/media/2ccc72_0a27ea297bbf419a80e8dcc144f85061~mv2.jpg/v1/fill/w_153,h_115,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/20170526%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%8E%E3%83%95_JPG.jpg)
■アレクサンドル・ガラガノフ(ギタリスト) 22017年5月26(金) 試奏ギター: No.80松
第一印象は、音色が豊かで、手になじみやすく弾きやすい。低音は深く重厚感があり、中音は3弦も良く鳴り、高音はクリアーでよく響くきれいな音です。全体のバランスがとても良く、演奏をしていてとても気持ちがよかったです。手になじみやすいので、左手も押さえやすく、和音を弾くときなど無駄な力を使わずにクリアーな音が出せました。また、ビブラートもかけやすいので、音楽をつくりやすく、演奏に集中することができます。